並木は、横浜中心部や東京方面にスムーズにアクセスできるほか、京急線を利用すれば横須賀・三浦・逗子方面に遊びに行くにも便利。大型のショッピングモールからスーパー、コンビニまで充実していて、お買い物も楽々です。では気になる実際の生活状況はどうなのか。金沢シーサイドタウンに居住されている、子育て層の方々の「生の声」を聞いてみました。
――まずは家族構成を教えてください
リエさん:主人と私、子どもは4人です。成人した2人の息子と、高校生と中学生の娘がいます。この街ができた3歳の時に引っ越してきて、並木で育ちました。結婚した時には一度外に出たのですが、長男の出産を機に戻ってきました。
レミさん:私は並木で生まれて、結婚するまで並木です。私も結婚して一度出ましたが、子育てのために戻ってきました。家族は今5人目がお腹の中にいて、1番上が小学5年生、そして2年生、年中と2歳児です。
ナオさん:私は生まれも育ちも岐阜県です。都内の専門学校に行き、そのまま就職、結婚しました。都内で出産して子育てをしていましたが、コロナ禍で並木に引っ越してきました。小学生と幼稚園の子どもがいます。
移住者が思う並木の魅力とは
――子育てをするにあたって並木を選ばれた理由を教えてください
ナオさん:我が家は、2021(令和3)年に都内から移住してきた、まさにコロナ禍移住のモデルケースです。夫は当時の緊急事態宣言により通勤不可能になり、テレワークに。それまで住んでいた家が諸々手狭になってきて、住まい探しを始めました。
――それで並木を選ばれたのですね
ナオさん:当時並木の知識はゼロでした。住む前の印象としては、公園、学校、緑、ふなだまりがあって、地域資源が多いなと。それから通過交通の排除、歩車分離がされていて、子どもやお年寄りが安心して歩けるのも良いなと。買い物も、イオンや南部市場やアウトレットなどが徒歩圏内で好印象でした。
――実際に住んでみて、その印象は変わりましたか
ナオさん:住んでみて驚いたのは、地域施設がすごく整備されていることでした。コミュニティセンターやログハウス、「あしたひろば」みたいな親子が集える施設が揃っていて、しかも選べる。地域の人たちの人柄がよく、子育て世代を温かく迎えてくれて、時々声をかけてくれたりと、見守っていてくれるような親しみを感じます。
リエさん:ずっと住んでいるとそれが当たり前で。私は小さい時に引っ越してきて、レミさんは生まれた時から知っている。こういう人間関係が作れるのも、この街ならではなのかなと思う。血縁関係はないけど、時々会う親戚みたいな感じです。そんな関係性が近所の中でできる街なので。だから「ようこそ並木へ」という感じです(笑)。
ナオさん:受け入れてくれてありがとうございます(笑)
地元出身者が思う並木の魅力とは
――地元出身の方が感じる並木の魅力を教えてください
リエさん:公園がたくさんあることは魅力のひとつ。あとは平坦!
レミさん:そうそう、平坦な道!
リエさん:子どもが自転車で走るのも危なくない。割と安心できる。でも最初に子どもができた時に住んでいたところでは、バス通りの路肩でベビーカーを押さなくちゃいけない場所もあって。それで並木に帰りたいと思ったんです。別の地域に住んでみて並木の良さがよくわかりました。
地域で子育てしてくれる街
レミさん:並木に住んでて思ったのが、地域の人が優しく親しみがあること。ちょっと歩いているだけでも、「こんにちは〜」と知らない人でも挨拶をしてくれます。
リエさん:そうそう、ここは程よい田舎。見知らぬ人でも、ベビーカーを押していると、「あらー、かわいいねー」とかよく声をかけられます。子どもが大きくなってくると、子どもの方が知り合いが多くなっていて、社会や地域と繋がっている。地域の人が見守っていてくれるという安心感はあります。
レミさん:それが1番かなー。人が優しいし、気にかけてくれる。一緒に子育てしてくれる感じがします。
――次に住環境についてお伺いします
リエさん:海が近いので天気予報より夏は涼しく、冬は暖かく感じ、自然もたくさんあります。
ナオさん:まだこの辺りを知らない時に夫と二人で、この街を勉強しました。40年前位から横浜市が金沢シーサイドタウンの職住近接を目指して取り組んできた事業だと知りました。職住近接というのは、母親や子どもにとっても、お互いの時間を作りやすいというメリットがあります。
リエさん:まさに職住近接で引っ越してきたのが、幼い頃の我が家。父親は自転車で仕事場に行っていた。今は工場でも女性も時短勤務もあるから、働きやすい環境にあると思います。
ナオさん:保育園が徒歩圏内で、送ってから職場に行けるのですごく時間が短縮される。職場が近いのはすごくメリットだなと思います。
平日、休日の並木での過ごし方
リエさん:平日は「あしたひろば」に勤めているので、ほぼここにいます。ここは幅広い世代の方が利用されていて、二人もよく立ち寄ってくれます。
ナオさん:そうそう。自由に使えるスペースがすごく良くて、夫もたまにテレワークで利用しています。
リエさん:天気の良い日には、「ふなだまり」も気持ちが良い。「イオン」、「イトーヨーカドー」もすぐ近くだから、気軽に行けるよね。
レミさん:うちの旦那はどこが安いとか全てリサーチしていて、私より全然詳しい。 どこも近いので色々回ることもでき、買い物も楽しみのひとつです。
――休日の過ごし方を教えてください
リエさん:子どもも大きくなって、私一人だとみなとみらいの方に行ったりしています。横浜や都内も近いので。
レミさん:我が家は、新しくできた小柴の「インクルーシブ公園」。子どもたちに、友達がいっぱいいるから行きたいと言われて、毎週行っている。親同士は井戸端会議になって、それも楽しいです。
ナオさん:住み始めた頃は、「八景島シーパラダイス」や「海の公園」、あとは「金沢動物園」に行ったり。全て近距離だから、すごく楽しんでいます。そう考えると全て金沢区内で過ごしていますね。
親しみやすい人柄の並木の人たち
――子育てする上で良いと感じるところはどこですか
ナオさん:やっぱり地域で見守ってくれているなとすごく感じます。地域の子育て支援施設がいっぱいあるので、選んで行けます。あとは、幼稚園、保育園、学校も多くて、選択肢があるのは良いなと思います。
リエさん:なるほどねー。
ナオさん:先日、子どもと自転車で並走していたら、見知らぬ年配の方が「お母さん、自転車が軽くなりましたねー」って声かけられて。一瞬なんのことかわからなかったけど、子どもを自転車に乗せなくなったんだね、という意味だったのかと。声がけが現代風ではないからセンシティブな時には、もしかしたら気になることもあるかも。
リエさん:そうそう、親しみを込めて話しているのはわかるけど、余計なひと言が出る場合もあるんだよね。
ナオさん:そんなことを言う年代も多いから、それで傷ついたりすることもあるけど、それを止めてくださいというよりも、「こんなことを言われた」と話せる人が近くにいて、それが救いになっています。
リエさん:「聞いてよー」ってやつね。
ナオさん:そうそう。「聞いてよー。こんなこと言われちゃったー」って。それを話せる場所があるのは、ママたちにとってありがたいと思います。
リエさん:「あしたひろば」は、横浜市の補助事業。助成金で運営していますが、実は横浜市にはこのような広場が70ヶ所あります。本来は未就学児童と親御さんの施設で、共有スペースもあり、多世代の人が立ち寄ってくれる。「子どもの声が聞こえるのは良いことよ」など、励ましてくれたりします。
レミさん:そうそう、よく言われる。
リエさん:みんなこの街ができた時に引っ越してきて、街を成長させたのは誇りと責任があると思っている人もいる。だからぶっちゃけ面倒臭いこともあるけど、歴史も深くないから、しがらみもない。自分たちが新しく入ってきた経験があるから、新しい人たちを歓迎する気持ちがある。
ナオさん:だからすごく地域に溶け込みやすい環境ではあるよね。私たちのように移住者で、親も友人も全くいない環境から、ここまで仲良くなれたことは本当によかった。だから安心してきてもらいたいと思いますね。私たちに会いにきてください、そんな気持ちでいます。
並木エリアの子育て座談会メンバー
レミさん:並木生まれ並木育ちの生粋の並木人。現在4児の母で来月には5人目を出産予定
リエさん:3歳の時家族で並木へ。4児の母で、並木に住んで40年以上のベテランママさん
ナオさん:東京で結婚・出産。その後並木に移住。現在2児の母で、子育てのしやすさを実感
※この情報は2023(令和5)年12月時点のものです。