金沢シーサイドタウンの町中にはピクトグラムが点在していることを知っていますか?横浜市立大学中西ゼミでは、毎年ゼミでのまちあるきでシーサイドタウンを歩いています。そこで何度も目にした町中にあるピクトグラム。記事では、興味を持ったピクトグラムについて、この第一弾で考察、次号の第二弾で調査、取材した結果を書いていきます。
1.ピクトグラムとは
初めにピクトグラムについて簡単に説明します。ピクトグラム(またはピクトグラフ)とは、何らかの情報や注意を示すために表示される視覚記号の1つです。一般的には、絵文字や絵単語と呼ばれます。1964年の東京オリンピックをきっかけに作られたことから、ピクトグラムは日本発祥であるとされています。
2.並木を中心に探索してみた
今回は、金沢シーサイドタウン並木1丁目を中心に歩いて、ピクトグラムを探してみました。特に目についたのが、公園や団地、学校にあるピクトグラムです。場所ごとに絵文字の種類、色をまとめてみました。
・宮ノ前公園:蝶々、トンボ、蜂、カタツムリ
(場所が変わっても4種類の絵文字はすべて共通)
・1丁目団地:蝶々、波しぶき
(種類は同じだが棟によって個数が変化)
・並木中央小学校:蜂、カタツムリ、ヨット、タコ、波しぶき、飛行機、鳩、イカ
(位置関係に規則性は見られなかった)
3.インターネットで探索してみた
今回は足を運ばなかった並木十二天公園、金沢第二住宅にも同様にピクトグラムがあることをGoogleで画像検索、Googleマップストリートビューで探すと発見できました。
・並木十二天公園:きのこ、フクロウ、切り株
・金沢第二住宅:カニ
4.考察
・今回発見したピクトグラムは全16種、3色
・並木中央小学校の周りにあるピクトグラムは種類がさまざまであったが、色には規則性が見られる(緑:昆虫、青:海に関する生き物や事柄、黄:鳥、その他不明)
・公園によって絵文字の種類は変わるが、色や個数は統一
・注意を示すための視覚記号というよりはデザイン性を感じる
・並木は似たような建物が多いため、場所を分かりやすくする意図がある?
今回は並木1丁目を中心に探索しましたが、歩けなかったシーサイドタウンの地区にもピクトグラムが多くあると考えています。注意して歩くともっとピクトグラムを発見することができるはずです。町中にピクトグラムがあること自体、珍しいと感じましたが、上手く町に溶け込んでいて、ピクトグラムがある意味を考えることは少ないと思います。この記事では、ピクトグラムの場所や種類の把握から考察までを説明しました。次号では、ピクトグラムが町中に置かれている都市デザインについて、有識者からの調査を含め詳しく調査していきます。
お楽しみに!
参考資料
・ピクトグラムの意味とは?.https://www.sign-style.com/blog/blog/
・並木十二天公園.https://www.kodomoto.info/spots/141089sBZF
・金沢第二住宅.https://namikisite.wixsite.com/2360005/single-post/kanazawa02
・Googleマップ ・今回歩いた公園と団地の位置情報はこちら
ライター
横浜市立大学中西ゼミ3年 さくら
横浜歴3年目になりましたが、日々横浜の魅力を実感しています。
今後も大学生視点の記事が続くので楽しみにしていてください!