今回私は、京急線京急富岡駅から徒歩8分、シーサイドライン並木北駅から徒歩10分の場所にある富岡八幡宮で7月12日に行われた祇園舟神事に参加しました!今年の祇園舟神事では、伝統行事の継承だけでなく、ライブ配信やパブリックビューイングといった新たな取り組みも行われました。

祇園舟神事とは
富岡八幡宮の祇園舟神事は、青茅の舟に罪穢れを託して沖合遠く流しやるもので、全国各地で6月に行われている茅の輪(ちのわ)くぐりや夏越の祓(なごしのはらえ)の神事と同様、心身ともに清々しく祓い清め、暑い夏を迎える、昔ながらの行事です。また麦秋の時期でもあり、初穂の麦を海の神にお供えし、五穀の豊饒と海の幸の豊漁に感謝するという要素も一緒になった神事でもあります。また、800年以上の伝統をもって継承されている特殊神事で横浜市無形文化財の第1号に指定されており、現在も地域の人々によって大切に受け継がれています。
【神事の主役】茅舟について
青茅(あおかや)で作った70cm×50cm程度の楕円形の茅の輪(ちのわ)を舟に仕立て、 お供え物として小麦の粒を敷いた折敷(おしき)に 大麦の粉で作っただんご(=しとぎ)を供え、舟縁には1年分12本の御幣(ごへい)を並べ立て、中央には大きな御幣を立て掛けます。

実際に参加してみて
事前に神事について調べていたものの、実際にその場を訪れると、感じ方は全く違いました。単なるイベントではなく、宮司さんや氏子の皆さん、祇園舟保存会の皆さんが真剣に、そして丁寧に準備を進めている姿を見ると、この神事が地域に根付き、大切に受け継がれてきた文化であることが伝わってきました。
神前でお祓いを受けた茅舟が運ばれていく様子は、とても厳かでした。周囲には独特の緊張感があり、見ている私も自然と背筋が伸びるような感覚になったことを覚えています。また、暑さが厳しいのにもかかわらず、運ばれていく茅舟を追いかけて、行列を作る人が大勢いたことも印象的でした。
いよいよ茅舟が海へ!
ふなだまりを出発した茅舟を、ある人は岸から見守り、またある人は追いかけて最後まで見送る様子から、「穢れを流す」という言葉の意味や数多の願いが込められているのを実感できた気がします。

しかし、これで終わりではありません!
沖に出て茅舟を送り出した和船が帰ってくると、競漕が始まります。先ほどまでの雰囲気とは一変して船の上では力強い掛け声が響き渡ります!花火の合図と同時に二隻の和船「八幡丸」と「弥栄丸」がスタートしました。想像以上の迫力があり、神事にこんなダイナミックな場面があるのかと驚きました。祈りの場面と活気の場面の両方を楽しむことができるのが魅力的だと思いました。激闘を制して勝ったのは、弥栄丸でした!
新たな試みとは?
今回の神事では、國學院大學藤岡ゼミと横浜市立大学中西ゼミが協力してライブ配信、あしたタウンラボでのパブリックビューイングを実施しました!私自身もその取り組みに関わるなかで、「どうすれば現地の雰囲気が伝わるだろう?」と考えました。見ていただいた方には分かると思いますが、改善点も多く見つかりました。しかし、現地に来られない人にも神事の様子を届けられることは、とても意義のあることだと感じました。また来年も実施できることになった際には、今回の反省を踏まえて準備や練習を重ねて臨みたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください!

最後に
今回、伝統行事の継承や発信に関わることができ、本当に貴重な経験となりました。また、当日の配信もYouTubeで今も視聴可能ですので、ぜひご覧ください!この記事を読んで興味を持ってくださった皆さんには、来年の祇園舟神事を現地で体験していただきたいです!画面越しでは伝わりきらない迫力や雰囲気を、実際に感じてみてください!
参考文献
https://www.tomioka80000goo.org/gionbune20/ ハマのエビス様 富岡八幡宮
ライター
横浜市立大学中西ゼミ2年 あきひと
今回から記事執筆の担当が3年生から2年生へ引き継がれ、私にとって初めての記事執筆でした。拙い文章ですが、最後まで読んでいただきありがとうございました。この記事をきっかけに祇園舟神事に興味を持っていただけたら嬉しいです!

