今回、私は横浜市立大学から歩いて20分ほどに位置する野島を散策してきました!最寄駅は、シーサイドラインの野島公園駅となります。
野島は、埋立地が多い金沢区の中で唯一の自然島です。普段何気なく訪れる八景島や福浦、並木地区は実は埋立地。その中で昔から変わらずに存在しているのが、野島なのです。
野島と聞くと、野島公園や潮干狩りを思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし実際に野島についての情報一切なしにただ歩いてみると、歴史を感じるスポットや思わず立ち寄りたくなる場所がたくさんありました。今回はその中でも特に印象に残った場所を紹介します!
夕照橋(ゆうしょうばし)
まず野島の出入り口の1つとなっている橋、夕照橋です。現在架けられている橋は4代目であり、初代は昭和19年に架けられたそうです。こちらは、歌川広重によって描かれた金沢八景の1つである野島夕照として知られている場所に架けられています。筆者が歩いた際は、日中だったため夕日を見ることはできませんでしたが、それでも水辺の綺麗な景色を橋の上から一望できました。
*歌川広重とは、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。代表作は「東海道五十三次」。

染王寺(ぜんのうじ)
少し住宅街の中を歩いていくと、突然現れるのが染王寺です。1382年に創建されました。境内には「筆子塚(ふでこづか)」と呼ばれるものがあります。これは昔、この寺で学んでいた子供たちが師であった住職を供養するために建てたものだそうです。
現在で言うと学校のような役割を果たしていた寺子屋の歴史を感じることができます。

野島稲荷神社
野島公園を少し歩いていくと、野島稲荷神社があります。
「稲荷神社だからキツネがいるのかな?」
そんなことを考えながら鳥居をくぐると、期待を裏切ることなくたくさんのキツネが出迎えていました。階段を上っていくと、まるでキツネたちに見守られているもしくは見張られている気分になります。
実はこの野島には、徳川家康の10男であり、御三家の1つである紀州藩の初代藩主を勤めていた徳川頼宣の別邸、塩風呂御殿がありました。その別邸のちょうど北東にこの神社が位置していたことから、鬼門の守神として尽くしていたとされています。

旧伊藤博文金沢別邸
今回の散策で最も驚いたのが、旧伊藤博文金沢別邸です。初代内閣総理大臣の伊藤博文が利用していた別邸が、まさか金沢区にあるとは知りませんでした。
実はこの日、久しぶりの晴天でかなり暑く、歩き疲れていたところでこの場所を見つけました。木陰のベンチに腰掛けると、目の前には海が広がります。吹き抜ける風が心地よく、「ここで休憩して正解だった」と思える場所でした。
邸内に入ると、庭にある松の木がまた良いアクセントとなっているからなのか客間から見える景色にさらに驚かされます。現在は八景島を見ることができますが、伊藤博文が訪れていた当時は、埋立前の広大な海が広がっていたことでしょう。
静かな時間が流れる空間で、思わず長居したくなりました。

まとめ
今回の散策では、展望台やBBQ場、潮干狩り場なども訪れましたが、特に印象に残ったのは今回紹介したスポットでした。
野島というと野島公園や潮干狩りのイメージが強いかもしれません。しかし実際に歩いてみると、歴史を感じる寺社や建物が点在し、自然だけではない魅力に出会うことができます。
いつもとは少し違った視点で野島を歩いてみると、新たな発見があるかもしれません。
次の休日は、ぜひゆっくりと野島を散策してみてはいかがでしょうか。

参考文献
・横浜金沢観光協会
https://yokohama-kanazawakanko.com
・Google map
https://www.google.com/maps/@35.3272942,139.633774,16.69z?entry=ttu&g_ep=EgoyMDI2MDYyMi4wIKXMDSoASAFQAw%3D%3D
ライター
横浜市立大学中西ゼミ3年 ゆり
流石に歩きすぎ暑すぎで、帰りはシーサイドラインに乗りました…。

